鳥取県地場産業活性化のブランド誕生(2008・1/20日号)
INABA SHIKIRI展
リビングデザインセンターOZONE(東京都新宿区)では1月17日から29日まで、6階ロードサイドスクエアにおいて生活空間に彩りを添えるしきりを発信するブランド「INABA SHIKIRI」の展示会を開催した。
同ブランドは鳥取県商工会連合会が立ち上げたもので、中小企業庁によるJAPANブランド育成支援事業のプロジェクトの一つ。計3年間、事業補助金を受けながら地場の伝統的な素材や技術を活かしたブランド育成及び、販路の開拓を行う。智頭杉や和紙などの伝統的な素材を生産する因幡地域の5企業を中心にメンバーが結成され、ブランド育成や全体の進行サポートをOZONE事業計画室プロデューサーの杉原広宣氏が行っている。今回の展示会では、智頭杉や和紙などを使用した衝立などのプロトタイプを展示した。
杉原氏は、数年前にOZONEで鳥取県の地場産業を紹介する展覧会を開催した縁から、同プロジェクトに関わっている。当初、住宅の室内をトータルでコーディネートする総合的なブランドを目指していたが、因幡地域に家具メーカーがなかったことから、一つのものに特化するブランドを検討し、杉原氏が「しきり」に着目。それは最近の新設住宅やマンションが、壁を取り払ったワンルームタイプの造りが増える傾向の中、空間に奥行きや表情を与える衝立や屏風などの建具の需要が高まるのではないかという先見からである。その上でユーザーの潜在ニーズを知るため、OZONE会員300名にアンケートを実施。その結果、“価格が5~6万円前後のもので、未使用時にコンパクトに収納できるもの”であれば購入したいとの声が多く上がった。その後、OZONEに関わりのあるプロダクトデザイナー及び建築家などにデザインの公募を行った所91通の応募があり、5つのデザインを選出、プロトタイプの試作となった。
デザインのポイントは「気軽に持ち運べ、コンパクトに収納可能、自然素材の活用、それ自体を仕切りと感じない、モノ自体の魅力があるもの」。またデザイン監修として、トーソー(東京都中央区、大槻保人社長)のデザイン企画室のデザイナーが関わり、部材の選定や大手メーカーならではの視点から助言をし、プロトタイプが完成した。
今後は、今回展示されたプロトタイプのサイズの規格化やコスト調整、より進化したデザインの製品化を目指す。そのため、会場では来場者にアンケートを実施し、その声を取り入れた完成品を6月11日から13日に東京ビッグサイトで開催される「インテリアライフスタイル」展で発表する予定。その他インターネットでの販売も検討している。
「日本独自の室内における仕切りという伝統的な文化を、国内だけでなく海外にも発信できるブランドにしていきたい」と今後の展開を語った。
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